あれから3年、今の課題

前回の投稿から約3年が空いてしまったが、久しぶりに現状を書いてみようと思う。社会人4年目。幸運なことに異動もなく、引き続きシティプロモーション課で、市の魅力を発信する仕事を続けている。平均年齢が比較的若いシティプロモーション課の中では、4年目の僕が中堅に近い位置になりつつある。後輩に仕事を教える機会も増えた。このブログを始めたころの自分のように、全く知らない世界に飛び込む新人たちに自分のこれまでの経験を伝えながら、それぞれの個性や視点を活かして、一緒に市を盛り上げていきたいと思うようになった。我ながら成長したな、と思う。

自分語りはこのくらいにして、シティプロモーションの今について。
入庁以来、様々な取り組みに携わってきた。市のキャッチコピーの考案や、市の特徴である農業関係のイベント開催、ふるさと納税の記念品の選定もしたし、世間の流れに乗って市のゆるキャラも誕生させた。ゆるキャラは各所の看板や市役所が発行する書面、マンホールのふたなどにデザインされ、市民の中では認知度が高まり、定着しつつある。ただ、ゆるキャラにしてもそれ以外の取り組みにしても、全国各地で行われていることなので、市外の人に認知してもらうのはなかなか難しい。
先日、シティプロモーションの成功例として有名な兵庫県尼崎市に住む友人と話す機会があった。シティプロモーションについて知っているか聞くと、「知らない」とのこと。尼崎に住む理由も、利便性が良く通勤しやすいから。今後の転勤がなさそうなので、職場の近くに引っ越す予定だそうだ。あれだけ市の魅力の発信に力を入れている市でも、届かない人はいるものだな、と改めてシティプロモーションの難しさを痛感した。
単純に、独身男性へのアプローチが難しいというのも原因だと思う。生活の豊かさよりも利便性を重視する人には、市の魅力は伝えにくい。その土地に根を下ろして生活していくファミリー層にしっかりアプローチをかけて、住みたい市だと思ってもらい、選んでもらえる市になるように、これからも仕事をしていきたい。