子育て世帯が増えると高齢者も活気が出る

昨年になりますが、とある番組で千葉県流山市の取り組みに付いてとり上げられていた。
その内容でとても心に残ったことがあったので記しておきたいと思います。
「少子化の取り組みで子供にお金を出すということは結局その地域や高齢者へ取り組みになる」
正確な文言ではありませんがこのような内容だったと思います。

市政の内容など具体的なことを挙げていきます。

赤字の財政を立て直すための人件費の削減。

分厚い資料作りをやめる(4冊分600ページあった町づくり計画書は1冊に)会議は立席で(無駄に長くならないようにするため)結果残業を削減。新規採用を数年保留に。

マーケティング課を立ち上げる。

流山市の新しい市長が就任してすぐに行われた市政の改革。その一環が「マーケティング課」を立ち上げること。
画期的すぎて反発がすごかったという。マーケティングというのは、ターゲットを絞ってその層に届くように市の取り組みを売り込むこと。
市政ではそれはタブーとされている。何がいけないのかと言うと、特定の層を狙っていくと言うのは他の層がおざなりになること。
市政は平等でなければならないのだ。
そこで市長が言っていたのは「若い層に来てもらい人口が増えることは回り回って高齢者層にもいい結果になる」ということを説明。
発足するに至ったマーケティング課も内部ではできる人がいなかったため民間から登用。
お母さん世代がみる雑誌に広告などを打ったという。
広告を打つだけではなく、共働き世帯が住みやすようにと市内にある保育園はコンビニより多くなり、送り迎えは駅に保育園へ送り届けるステーションを作り保育園へ直接送らなくても良いようにした。

急激に増えた保育園の増加に伴い保育士の確保にも手を打っている。
流山市の保育園で働くと、住宅補助に加え流山特別手当が出され、民間の給与とは別に10万円ほどの支給が受けられるという。

結果的に人口増加率は5年連続日本一。3年で5億円の人件費を削減、転入者の増加で税収は6割アップ。
街には活気が増えたという。
番組中では街中には子供づれの親子が増え、目を細めてそれを眺めている高齢者の姿も。

繰り返しになりますが、子育て世帯を支えることでその地域は活気づき税収も良くなって結果的に高齢者世帯にもいい結果が得られる。
決して綺麗事ではなく実例として立証されていることに、日本の未来への希望を感じるようにも思いました。

同じことが私の働いている市でできるかはともかく、良い事例を職場でも活かしていきたいと思いました。